△議案第55号 附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例について

◆小林倫明委員 今、いじめ防止対策推進法ができ、市においてもいじめの防止等に関する条例ができ、それから市いじめ防止基本方針ができ、各学校でも学校いじめ防止基本方針がつくられた。また、この議案では委員の人数をふやして協議会の充実を図るということで、特に今年度からはいじめ防止に対してどんどん厚くなっているというふうに思われるところである。しかし、私ごとで恐縮だが、私の息子も長い間、いじめに遭っている状況があり、今年度になり部活をやめてしまうとか、視力検査の日に眼鏡をとられて、トイレの中からびしょびしょの状態で出てきたとか、今、まさにいじめをこれから本当に根絶していくんだという状況の中で、何でまだこんなことが起きているのかと思う。また、友人の娘さんなんかも今年度になり部活をやめてしまったということで、対策が充実してきているのに、何でそういう状況がなかなか改善していかないのかなというのが本当に疑問でしようがない。いろいろ問題が起きて、その後、じゃあ、何か対策がとられたかというと、特に何も変わっていない。部活に復帰したわけでもないし、眼鏡がなぜトイレの中で見つかったのかという問題も解明されたわけでもない。充実していくのはもちろん大事なことだと思うが、それぞれの個別の事例に対して、本当にきめ細かく対策がとられているのかと心配である。もしかしたらこの委員会の範囲ではないかもしれないが、どのように一つ一つの事例に対処していくのか、お答えいただければありがたい。

◎長嶋学校教育部参事 委員が言われるとおり、組織的な対応、それから法的な対応は整いつつある。しかし、残念ながら、子供が何人か集まった現場ではいじめが全くなくなるという方向にはなっていないと感じている。個々には細かい情報があるわけなので、いじめをなくすことは大事であるが、いじめとわかった段階で一つ一つ、早期的な対処、学校全体での取り組みをしていくというのがもっと大切なことかと感じている。学校基本方針の中では、これまではなかったことだが、各学校で組織的な対応をするということで、今までは担任であるとか学年での対応だったものが学校全体の対応、外部の人も含めた組織的な対応をするという仕組みができている。ところが、残念ながら、実際に各学校では委員が言われるとおりの状況があるのかなと思っている。そういったことを一つ一つ潰していくというか、各学校で丁寧に対応し、教育委員会のほうでも支援しながら対応していきたい。

◆小林倫明委員 協議会というと市全体の話になるので、結構大きな話だと思うが、恐らくいじめ問題というのは個別的な問題で、それぞれに対応していかなければなかなか解決は難しいのかなと思う。これからもいじめ対策の充実を図るとともに、きめ細かい対応をぜひ進めていってもらいたいと要望する。

△議案第56号 相模原市立児童クラブ条例の一部を改正する条例について

◆小林倫明委員 タクシーの移送についてはどこからどこまでで、人数的にどの程度なのか、もう一度、教えていただきたい。

◎内藤こども施設課長 放課後、桂北小学校から千木良児童クラブに児童を移送する。現在、千木良小の児童を9名、桂北小の児童を7名、内郷児童クラブに移送しているが、今回、千木良に開設すると、現状の中では桂北小の7名の児童を千木良に移送すれば済むと考えている。

◆小林倫明委員 帰りについてはどうなるのか。

◎内藤こども施設課長 帰りについては、千木良児童クラブにかかわらず、市内の全児童クラブでは保護者による引き取りをしてもらうというような対応になっている。

◆小林倫明委員 そうすると、桂北小の子は千木良に迎えに行くことになるのか。

◎内藤こども施設課長 そのとおりである。

◆小林倫明委員 基本的に市内の児童クラブは、車での迎えができないのか。

◎内藤こども施設課長 そのとおりである。基本的に各学校区で児童クラブに対応しているので、例えば旧市の場合、お子さんは徒歩で各学校に通っているので、その学校区内の学校に保護者の方が迎えに行くということで、基本的には徒歩、自転車になる。ただ、けが等でどうしても徒歩、自転車での迎えが困難な場合、あるいは病気等で搬送が必要な場合には例外として認めている。個別に相談いただいて対応しているのが現状である。

◆小林倫明委員 そうすると、桂北小学校の子供を千木良に迎えに行くというのは、距離的にはどうなのか。例えば、私は川尻小学校区の外れに住んでいるので、私も小学校まで徒歩で二、三十分かけて通ったような記憶があるが、そういう場合でも徒歩や自転車で迎えに行かなければならないのか、それともどこか例外的な地域があったりするのか。

◎内藤こども施設課長 川尻地区の児童クラブについては、合併前は城山こどもセンターの1カ所であり、全て川尻小の児童クラブに徒歩等で移動していたという経過がある。合併後、広陵や広田の整備をして、今は各学校区に対応しているので、徒歩、自転車でのお迎えをお願いしている。ただ、例外的にれんげの里にあるこどもセンターについては一般利用を前提とした施設なので、センターの駐車場ということではなく、市民向けの駐車場が数台確保されている。

◆小林倫明委員 つい最近、横山児童クラブの保護者の方々に車で迎えに来るなというような通達があったそうである。保護者の方は原則はよく御存じだが、やはりちょっとしゃくし定規に過ぎるのではないかという御意見をいただいた。やはり仕事をされていて、自転車で迎えに行くというのはなかなか厳しいものがある。ちょっと事情は違うと思うが、タクシー送迎ができるのであれば、せめて各児童クラブにおいても駐車場なりを用意して、送迎に対応させてもいいのではないか。大体、児童クラブは学校に隣接していると思うが、福祉部門と教育委員会でちゃんと話し合いをして、連携を図れば、それぐらいのことはできるのではないか。市民サービスとして、また、子育て支援として、そのぐらいのことはやってもいいのではないかという御意見もあったが、その辺はいかがか。

◎内藤こども施設課長 非常に課題はあるというふうに考えているが、横山児童クラブのケースでいくと、近隣の自治会から、保護者の方が車で迎えに来られ、一時的に施設周辺が路上駐車状態になってしまうので何とかしてほしいという要請があった。これまでも入会の際に説明しており、それを守ってもらいたいというお願いの文書はお出ししたが、自治会からの強い要望があり、今回、やや強目の文書を出させてもらった。今後、それでも守られない場合には、指導員の指導、あるいはそれでも守られない場合には、うちの職員みずから出向いてお願いするといった対応をしていきたいと思う。現状においては周辺施設に駐車場がないということ、また、こどもセンターについては広域利用ではなく、地区内利用ということが前提なので、駐車場がつくられてないという経過もある。ただ、地区によってはエリアが広範にわたる地区もあるので、そういったところを優先的に今後、検討の余地はあるかなと考えている。いずれにしても、駐車場が周辺にあったり、なかったり、また、借りられたり、借りられなかったりということもあるので、周辺の公共施設、学校施設も含めて、今後、実態調査等に努めて検討していきたい。

◆小林倫明委員 ぜひ御検討いただければと思うので、よろしくお願いする。

△議案第61号 不動産の取得について(相模原市児童相談所用建物)

◆小林倫明委員 最近、一時保護所内で児童の行為によって職員の方がけがをされたということがあったかと思う。大変な仕事であり、職務の性質上、そうしたことはあり得ることだと理解しているが、今回、県から移管され、運営体制が変わる中で、そういったことが多少でも影響しているのか。また、そういうことはあってはならないことだが、再発防止策というのがあるのであれば、それについても考えを伺う。

◎鳥谷児童相談所長 4月に入り、なかなか落ち着かないお子さんであったり、衝動性の高いお子さん、コミュニケーションがなかなかとれないお子さんが複数いて、お互いが刺激し合う中で興奮してしまい、物を投げたりといった行為があり、たまたま子供が投げた椅子が職員の頭に当たってしまったということがあった。正直申し上げると、一時保護所の職員は、日々、子供としっかり向き合いながら対応している。そういう状況を踏まえ、一時保護所だけではなく、所全体としてよく話し合い、子供の対応については協議をしている。そういうことのないように対応しているところではあるが、どうしても私たちの対応だけでは難しい場合は、児童精神科の先生とも相談しながら対応しているところである。

◆小林倫明委員 そういうことが発生し得る可能性の高い場所ではあるとは思う。これは児童相談所だけで考えられる問題ではないと思うが、体制の強化や取り組みの強化に努めていってもらいたい。